本作品は2022年1月1日、初日の出を見るために二葉山に登った朝に、そこに集まった人々や大地と太陽を介して繋がれた私の感覚をもとに描かれています。
題名は、戦争のある時代を夜の時代と捉え、戦争のない時代が来ることを願った朝の時代としました。
世界の情勢を見ると、私たちの未来は決して良い方向に進んでいるとは言い難いでしょう。
そして戦争の火種は一人一人の心の中にも存在し、私の心にも宿っていることを認識しています。
だからこそ、平和な未来を宣言することが大事だと考えました。
一人一人が立ち上がり前向きに発言することで、私たちが進む滅びの道にブレーキをかけることができるのではないでしょうか。
世界中の人々が等しく日の光を享受できる世の中になることを心から祈っています。
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あれから100年。
夜、暗いうちから山頂に辿り着き、人々は平和塔を背にして同じ方向を見つめる。
時一刻と色は増し、私たちの心はその根源に吸い寄せられる。
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エネルギーはこの街に降り注ぎ、私たちは一つになる。
ちょうど良い 光は木々を照らし、街を照らし、そこに生きて死んでいった人々の存在を私に見せた。
街にそびえるビル群はその一つ一つが生きる人間のモニュメントに見える。
人々は思わずピースサインの手を掲げる!
バトンはつながれ、生命は心地よいリズムを奏でている。
人類に朝の時代がきた。
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広島市立大学大学院修了。
日本の侘び寂びとヨーロッパの情緒、それに相反する攻撃性をもった配色は、独自の色彩論と評される。年々記録を更新しながら世界中に大壁画を出現させ、それらは街のランドマークとなる。作品は岡山天文博物館、日生市民会館、広島市立大学、香港科技大学、ロンドン巨大アパート内の作品群などの公共空間でもみることができる。また、壁を媒体とした表現にとどまらず、ウォルト・ディズニー、コカ・コーラ、アディダス、ユニバーサ ル・スタジオ、チューダー、HKexpressなど様々な企業とのコラボレーション/プロジェクトを発表。近年、音との関わりを通じて空間認識を拡大、身体的な感覚をもってあらゆることの調和を目指している。
アートスタジオ「dimlight」代表
アーティストコレクティブ「THA」アーティスト / アートディレクター